糸のクセとり

洋裁リフォームは、基本的にミシンでの仕事ですが、時々針と糸ももちます。

 

ボタンをつけたり

手でまつり縫いをしたり

糸ループ(鎖編み)をつくったり。

 

糸は、そのままで縫うと、こんがらがって結ばれちゃったりすることもあるので

クセとりをして、その予防をします。

 

糸を針に通したら、片手で針を持って、反対側の手では糸先を持って、ピンと糸を張る。

どの指でもいいけど、針を持っている方の親指で、糸を弾く。絃楽器みたいに音がするくらいしっかりと。

これで、糸のクセがとれて扱いやすくなります。

 

弾く指はなんでもいいので、小指の人も親指の人も身近にいます。

 

ボタンホール器

ミシンを買ったときに、おまけで職業用ミシン用のボタンホール器がついてきました。

家庭用ミシンもまだ動くから、なくても大丈夫かなーとおもっていたのですが

ニットの上着を縫っていたときに、うちの家庭用ミシンでボタンホールしようとしたら無理でした・・・

接着芯も貼って二枚重ねだったんですが布が進まない涙

 

職業用ミシンで再度挑戦してみたら、バッチリ綺麗にできました。

説明書読むのが面倒で家庭用でやろうとしたのです笑

でも意外と簡単でした!

 

・ミシンの送り歯がしまえない機種のものは、送り歯カバーをつける

 

・ボタンホール器に、作りたいボタンホールのコマ(ボタンホールの大きさと形を決める小さい金属板)をセットする

 

・ミシンの押さえ金を外して、代わりにボタンホール器をセットする

 

これだけで縫えます。

簡単。

踏み続けると何周でもしてくれるので、丈夫さを考えて2周しとくのがいいみたいです。

 

ちょうどいい大きさのコマがないときは少し大きめでボタンホールを作っておいて

端を縫いとめて穴を小さく微調整できます!

 

糸通し(スレダー)

ミシンのリフォームバイトを始めて、ええっ!ないの?!と思ったものが糸通しでした。

 

特に、業務用ロックミシンの針穴に糸を通すのが大変で

右利きなのですが、ミシンの形状的に右手が素手ではミシンに当たってしまう。

左手でやるか、ピンセットでやるか。

それなのに、針穴と糸の太さがギリギリで、糸を斜めに尖らせてカットしてもなかなか通らない涙

ダイソーで買ってきて、私が使うわーって置かせてもらっていたのです。

 

が、慣れました。ビックリです。数ヶ月で通せるようになりました。

不思議です。

ミシンに通すときももちろん、針に通すのもサラッと出来るようになりました。

人間て凄い。

 

小さい糸通しはないのですが、デスクスレダー(卓上糸通し)はあります。

私が持っているのは、細い針用と太い針用と穴が2つのやつで、お店のは1つ穴のやつです。

オススメは、断然1つ穴です!!

2つ穴のやつは、横から針が出てくるのですよ・・・何度刺されたから。

 

卓上糸通しのしくみは、針穴を下に針をセットして、その横のくぼみに糸をかけます。

で、ボタンを押すと、針穴に向かって小さな針が糸を通って押し出されるので、針穴に糸が通る。

で、この小さな針が、2穴タイプだと、ボディの外にとびだすのですよ!!

うっかり刺さると痛いったら。

1穴だとそんな痛いことがないですし、ボタン付けるときに太い針太い糸でも、絹糸でまつるときの細い糸細い針も、問題無く通ります!

 

老眼気味になってくると、糸通しが大変だと口を揃えて言うので、このデスクスレダープレゼントにもとても喜ばれます!

 

 

ミシンでリフォームのお仕事の対応範囲

何ができるの?と私も働くまでイメージがなかったのですがお客様もそうらしく、メニューをガン見していたり、質問のお電話をいただいたりします。

 

洋服の丈つめ、丈だし、幅詰め、幅出し、ファスナー交換、穴のかけはぎ、デザイン変更、その他いろいろ応相談です。

洋服以外の布製品も取り扱います。

ボタン移動や長袖を半袖にとか、リュックのファスナー壊れたから交換とか、犬のチョーカーのサイズ調整とか、座席の合皮シートのファスナー交換とか、ジーパンの取れちゃったボタン穴塞いで新たにつけ直すとかカーテンとか

今あるものを直す、変更する、それも既製品の仕上がりに仕上げる、というお仕事です。

 

ミシン仕立ての浴衣や着物のお直し

私の行っているお店では店長が和裁もできるので、半襟の付け替えや、手縫いの和服のお直しもしています。

 

さらには、布や資材は持ち込んでいただいて、作るお仕事もします。

入学入園グッズはもちろん

作務衣づくりや、着物リフォーム、ユニバーサルファッションリフォーム(通院、入院、介護なんかに便利に洋服をリフォームする)なんかもやっています。

 

逆にできないことは

お店にあるミシンで対応できないもの

素材的なものだと革や、厚手すぎるもの

あとは、既製品の直したい部分の形的にミシンの押さえが入れられないことがあり、如何してもの場合はほどいて対応できるならするときもありますが、値段がかさむのでやらない事が多いです。

 

素材、デザイン、仕立て、色んなようそがあるので、実際に持ち込んでいただかないと、なかなか確実なお返事は難しかったりします。

 

詰めるのはできても、出すのは縫い代がないとできないので

同じサイズの同じ色のスラックスだとしても

3センチしかだせないもの、5センチは出せるもの、と、物によって限界が違うのです。

出すことが多いのなら、ワンサイズ上を買って、詰める方が確実にできるかもしれません。

 

ミシンでリフォームのお仕事の繁忙期

なんといっても春!繁忙期です。

入学入園入社、新しいことが始まると同時に、新しい衣装や身の回りのものが必要になって、

サイズ調整や、袋物のオーダーがたくさん入ってきます。

ズボンの裾上げが10日待ちになったりします。

入学式過ぎてからも、まだオーダーが来たりして、3.4.5月はとても忙しいです。

 

そこを避けると、ずいぶんのんびりになるので、フルオーダーのものや、面倒なものも多少お値引きして引き受けられたり、日程に融通がききやすくなったりします。

相談で、こんなことできるの?いくらくらいかしら?とかも親切にお答えできますし

試着してここをもうちょい細身にして、丈はこのくらいで、としつけをかけながらオーダーのようにお直しすることもできます。

もちろん、3.4.5月もできるんですが、繁忙期以外の方がより柔軟に対応しやすくお待たせする期間も短いです。

ミシンで糸が引っ張れないとき

生地を縫い終わって、押さえ金を上げて

えっ、引っ張れない・・・

針は上がってるのに!

 

ってときは、てんびんの位置のせいです。

てんびんて、多分銀色で、でっぱってて、糸引っ掛けてあって、縫ってる時に上下してるやつです。

 

あれが、一番上に来ると、糸が動きます。

でも、下り始めると針が降りるから糸は動くけど針が布に引っかかったりも。

なので

針が上がってても糸が引っ張れないときは、無理に引っ張るんじゃなくて、右面にあって丸くて縫ってる時にくるくる回るはずみ車を、決められた方向に少しだけ回すのです。

 

はずみ車のまわす向きは、矢印が書かれてると思われます。多分手前だけど、確認して、反対には回しちゃダメみたいです。

 

縫う方向を変えたいときは、これを回して針を刺した状態で押さえ金を上げて布を回し、縫いたい方向にしたら押さえ金をおろし、また縫い始める。

 

ロックミシンでも、ふらっとろっくでも同じ!

 

私が使うとミシンが壊れる???

ミシンでリフォームバイトを始めてから一、二ヶ月の間は

新しいこと、覚えることが大量にあって、脳が興奮して眠れなかったり、緊張でテンパったりしてました。

それがようやく落ち着いてきて、私が使っているとミシンが調子を崩すらしいことに気づき・・・

そして原因がわかりました

 

ボビンケースにボビンを入れる向きが間違ってた_| ̄|○

 

ロックミシンは、布端からほつれてる糸がロックミシンに絡まって、動作中に糸抜けしたりします・・・

 

完全手掛け3本ロックの糸通し、なれてきたよ!!

ピンセットあれば、あとはどう通すかは図説があるのでなんとか。

職業用ミシンの方が図説がないのでうっかり抜けると実はヤバイです汗

 

基本、糸通しはしません。

糸を替えるときは、前の糸を糸おきのあたりで切って、新しい糸を前の糸に結んで、針側から糸を引っ張ってたぐり寄せて替えます!